ネット業界における企業弁護士の業務はクリエイティブです

ネット業界は成長が著しい業界であり、反面、急激に発展した業界であることから、多くの負の面が生じていることも確か

会議

現在、インターネットを用いた多様なサービスが生まれており、私たちの日常生活に大きな利便性をもたらしています。インターネット検索サービスや、動画や音楽の配信サービス、SNS、ブログ、掲示板などのフォーラム提供ビジネスに加え、仮想商店街やネットオークションなどの流通ビジネス、さらにはオンラインゲームの開発と提供など、日進月歩で様々なサービスが生まれています。
正にネット業界は、成長が著しい業界であり、今やM&Aや事業提携などの主役に躍り出ていると言っても過言ではありません。
反面、急激に発展した業界であることから、多くの負の面が生じていることも確かで、ネット掲示板での著作権侵害や名誉毀損の問題、出会い系サイトを通じた犯罪など、大きな社会問題にもなっています。

ネット業界に籍を置く企業弁護士は、クリエイティブであり、かつ知財、商事、金融、労働、渉外などの企業法務全般の知見が必要

ネット業界に籍を置く企業弁護士に求められる能力として、IT技術と関連法の双方において日々情報収集を図り、かつ自身もクリエイティブであることが求められます。さもないと、新技術やサービスの登場、関連する法規の頻繁な改正などにキャッチアップできないことになり、業務に重大な支障を来たすことになります。
また、純粋な通信業界に身を置いている弁護士に比べ、知財、商事、金融、労働、渉外などの企業法務全般の知見が必要となるウェイトが高いのも特徴です。この業界は変化が著しいため、弁護士はとにかく柔軟な対応力が求められます。
その上、業界の歴史自体が短いので、規模を急激に大きくした大手企業でも、相変わらずベンチャー企業的な企業風土が残っています。それゆえ、労務問題や関連会社管理、株主総会運営など、本来は法務部門以外が取り扱うマターを、法務マターとして法務部門の業務として扱われる傾向が強いことを意味します。
言わずもがな、この業界に身を置く企業弁護士の守備範囲は広いものになり、柔軟な対応力、スピーディな対応力が求められることになります。

業界自体が新しいことから、新規インターネットビジネスや音楽・画像の配信などに関わるビジネスモデル、契約スキームの策定への貢献も期待される

ネット業界に籍を置く企業弁護士の業務として特徴的なのは、ビジネスモデル構築・情報セキュリティ対策などの企業経営全般への参画が挙げられます。
また、プロバイダ責任制限法に則した情報削除や発信者情報の開示請求への対応、訴訟対応、行政機関からの照会への対応なども、この業界の弁護士として特色が見られます。
さらには、業界自体が新しいことから、新規インターネットビジネスや音楽・画像の配信などに関わるビジネスモデル、契約スキームの策定への貢献も期待されるところです。その延長線上には、様々な事業者団体のビジネスガイドライン策定への参画もあり得ます。